アクセス向上 期待の声…高速道路「落部―森」来月開通

update 2011/10/26 12:06


 道縦貫自動車道(道央自動車道)の落部インターチェンジ(IC、八雲町)―森IC(森町)間(20・2キロ)が開通する11月26日まで、あと1カ月となった。本線の舗装や建物・設備工事は仕上げに入り、工事進ちょく率は98%(9月末現在)。並行する国道5号が、津波や集中豪雨により通行止めとなった場合の代替路として使える効果が大きい。地元からは観光振興に期待する声も上がっている。

 ネクスコ東日本道支社函館工事事務所(函館市桔梗町)によると、舗装工事は天気が良ければ表層までは今週中に終わる見込み。今後、防護柵(ガードレール)の設置や路面表示(レーンマーク)の敷設などを進めていく。「工事は順調」と同事務所。

 高速道と国道5号は最低標高地点の標高差が約22メートルあり、高速道は津波や集中豪雨にも強い。北部4町(長万部、八雲、今金、せたな)から函館市への救急搬送が早くなる効果も大きい。

 また、札幌―函館間はすべて一般道を利用した場合に比べ、森ICまで高速道を利用すると約80分短縮される。森町鷲ノ木遺跡を現状保存するため、全国初となる遺跡の真下をくぐるトンネル(約96メートル)を施工したのも特徴。環境対策では、動物侵入や鳥類衝突防止対策を取るほか、鷲ノ木遺跡トンネル内には道内のトンネルで初めてLED照明を採用。アスファルト舗装材には地元産ホタテ貝殻粉末を利用している。

 2012年度開通を目指す森IC―大沼公園IC(七飯町)間(9・7キロ)の進ちょく率は55%(9月末)となっている。

 森観光協会の松田勝利会長(67)は「道央圏から客を呼び込むチャンスだ。毎年5月に開催される一大イベント『もりまち桜まつり』はPR活動にもかかわらず、五稜郭、松前、静内に流れていたが、来年からは多くの来場を期待したい。大沼公園IC開通を見据え、通過されない対策も研究していきたい」と話している。

 当日は午後3時の一般供用に先立ち、開通記念行事実行委(委員長・佐藤克男町長)主催の通り初め式(午前11時、森ICから約4キロの本線上)、祝う会(午後零時10分、プラザ武蔵)が開かれる。

提供 - 函館新聞社


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