介護負担軽減で新制度…市長、市民団体が意見交換
update 2011/10/26 12:05
函館市内で活動する市民団体と工藤寿樹市長がまちづくりについて意見交換する「市長のタウントーキング」が25日、市役所で開かれた。福祉や教育、まちおこし関連の7団体の代表らと市長室で会談し、工藤市長は介護する家族らの負担軽減を目指す「介護支援隊」を市として導入する意向を示した。
タウントーキングは従来の移動市長室に替わって、市民らの意見や要望を聴き、市政運営に反映させようと、8月から月1回程度のペースで開催。2回目となる今回は応募があった7団体がそれぞれ30分程度ずつ意見交換した。
道南の介護支援専門員でつくるNPO法人ケアマネジャーネットワーク函館との懇談では、同団体が実際に介護現場で発生した無理心中の事例を映像で紹介。工藤市長は介護の負担が深刻化していることを指摘し、「家族などが追いつめられないように、少しでも助けていきたい」と話し、介護する側の負担軽減に向けたサービス拡充に力を入れる考えを示した。
市福祉部によると、介護支援隊は工藤市長の選挙政策の一つで、市民税非課税世帯などに経済援助を行う現行の「家族介護慰労事業」「在宅ねたきり高齢者等家族介護用品給付事業」のほかに、新たな公的支援を行うもの。市は今後、ニーズの把握や先進地の事例調査を行い、具体的な仕組みづくりを検討していく。
また、特別養護老人ホーム戸井潮寿荘との対話では、災害時の避難場所にも指定されている施設のインターネット環境の改善を求める声があった。若手経営者らでつくる函館黒船地域活性化協議会との会談では、市長から函館出身の人気ロックバンド「GLAY」が2万人規模のコンサートを函館で開催したい意向があることや、「緑の島」にステージを常設するなどの整備の検討に着手したことが明らかにされた。
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