蒜沢川の自然再生へ植樹

update 2011/10/25 11:30


 【七飯、函館】七飯町と函館市の境界を流れる蒜沢(にんにくざわ)川の河畔林再生事業に、2004年から本格的に取り組むNPO法人「北の森と川・環境ネットワーク」(影山欣一代表)は24日、函館側流域での初の植樹を実施。15年までかけて在来種を約2500平方メートルに植樹予定で、「河川工事の状況をみながらの活動展開になるが、30年後には本来の森林にできれば」と関係者は意気込んでいる。

 同法人は03年8月に自然環境団体を発足し、翌年2月に法人化。苗を育て、07〜10年に七飯側流域4250平方メートルでミズナラやアオダモなどの48種を植えてきた。

 地域の子どもらが多く参加し、古里の森づくりの意義を体験で学ぶ。

 24日の函館側での植樹は、七飯の認定こども園どんぐりの園児63人、函館三育小児童15人が協力した。27日以降、函館中の沢小、七飯大中山小の児童たちも協力する予定で、29日の一般植樹までに730平方メートル、400本を植えるという。

 影山代表(68)は「ここ一帯は、サワグルミなどでうっそうとしていたが、1955年ごろの高度経済成長期から農地利用が始まり、畑や水田を繰り返して荒れた土地になった。古くは天然氷がとられていたと聞いている。それだけ清流であり、この植樹活動が多くの住民にとって自然や生態系に思いを寄せるきっかけとなれば」と話していた。

 29日の一般植樹参加希望者は午前9時に、大和静観園駐車場に集合。場所は、函館新道の側道トンネル5番を山側へ。

 問い合わせは同法人TEL・ファクス0138・54・9283。

提供 - 函館新聞社


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