駒ケ岳登山に9601人 規制緩和2年目終了
update 2011/10/24 10:39
【森、七飯】本年度の駒ケ岳(1131メートル)登山が23日で終わり、6月からの登山者は9607人となった。規制緩和2年目の今年から、平日の登山も可能となり、森町側の赤井川ルートから8956人、七飯町大沼湖畔側の銚子口ルートから651人が入山。大半は函館、七飯を中心とした道南客だが、約4分の1が道外客で、地域の観光振興にもつながっている。
駒ケ岳は、1996年3月と98年10月に小噴火し、一昨年まで入山規制が続き、規制を緩和した昨年は6〜10月に7891人が訪れた。登山が可能なのは「馬の背」(900メートル)までだが、大沼湖畔から原生林を抜け、8合目で赤井川ルートと合流する銚子口登山道が今年から解禁となり、登山の楽しみ方の幅が広がった。
入山届けの事務局となった七飯大沼国際観光コンベンション協会のまとめでは、月別の登山者数は7月が最多の2390人で、6月が2148人、8月以降は1500〜1800人台で推移した。曜日別では、土曜、日曜日に集中し、平日は遠足で利用する学校も多かった。年代別では、約3割が60歳代で、50〜70歳代で過半数を占めた。
また、全体の77%が道内客で、道内客の約3割は道央から訪れた。道外客のうち、関東からの登山ツアーで訪れた人も多かったという。同協会の堀元会長は「大きな事故もなく、1万人近い人たちに登山を楽しんでもらった。来年も多くの人に訪れてもらいたい」と話す。
また、駒ケ岳火山防災会議協議会(会長・佐藤克男町長)事務局の森町防災交通課は「駒ケ岳は地震も少なく安定した状態が続いている。来年以降も現在の状態を保ち、多くの人に登山を楽しんでもらいたい」としている。同協議会は、近く、専門家を招いた勉強会を開催するほか、来年度以降の登山ルートや入山方法の検討を進める方針。
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