住宅用太陽光発電助成申し込み好調
update 2011/10/24 10:38
函館市が9月から募集している個人住宅用の太陽光発電システム設置補助金制度の申し込みが相次いでいる。21日現在、助成希望者は50件に達し、当初想定していた30件の予算額を上回る人気ぶり。市工業振興課は「震災に伴う原発事故などで市民の自然エネルギーへの関心が高まっている」とし、今後、補正予算を計上して対応する方針。
福島第一原発事故を受け、青森県大間町で建設中の大間原発の「無期限凍結」を求める市としても、自然エネルギーの普及を促進する狙い。出力1キロワット当たり7万円、最大3キロワット・21万円を助成し、市は本年度の予算に最大30件分の630万円を計上していた。
市では2003〜05年度にも道の補助金を財源に太陽光パネルの設置費用の一部を助成し、3年間の補助件数は計37件。今回は9月1日の募集開始直後から、市内の住宅メーカーや電気工事業者などから申請が次々と寄せられ、約1カ月余りで3年分の件数を上回った。
同課によると、希望者は新築住宅が17件、既存住宅が33件で、太陽光システムの平均出力は3・9キロワット。一般住宅で主流の4キロワットの太陽光パネルの場合、設置費用は約240万円だが、1キロワット当たり4万8000円(最大10キロワット未満まで)を助成する国の補助制度と市の補助金を併用すれば、計約40万円の助成が受けられる。
当初は予算額に達するまでの先着順だったが、定員は設けずに、12月22日までに申し込んだ人を対象とした。応募は設置工事が未着手で、来年3月9日までに自宅への設置工事や太陽光発電システム付きの新築住宅の引き渡し、電力会社との契約などが完了し、必要書類を提出することなどが条件。
市は12月か来年2月の補正予算で超過分の財源を捻出する方針。同課は「予想以上の反響で、事業規模を検討したうえで来年度以降も継続していきたい」としている。要綱や申請書類などは市のホームページからダウンロードでき、必要事項を記入して同課に持参する。問い合わせは同課TEL0138・21・3307。
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