桧山管内のヒグマ駆除数更新の可能性
update 2011/10/20 11:55
桧山管内で今年、有害駆除されたヒグマは14日現在で58頭に上り、過去最高を記録した2005年の87頭に迫る勢いだ。桧山振興局などはヒグマの餌不足が原因で、11月以降も人里近くでの出没が続く恐れがあるとして、厳重な警戒を呼び掛けている。
ヒグマが生息していない奥尻町を除く駆除数は、江差町2頭、上ノ国町5頭、厚沢部町11頭、乙部町14頭、今金町10頭、せたな町16頭に上る。昨年は年間で41頭だったが、今年は14日時点で既に17頭上回った。例年は1〜3頭程度の乙部町では、市街地や農地周辺での出没が増加したため捕獲数が突出した。
ヒグマが好む木の実などが記録的な凶作だった05年は、過去最高となる87頭を捕獲。このうち79頭は10月末までに駆除された。
06〜08年は、大量捕獲の反動もあり20頭台で推移。09年は冷夏の影響による餌不足から47頭と増え、昨年も41頭だった。同振興局は「05年に似たペースで駆除数が増えている。ドングリなどの餌が少ない地域もあり、ヒグマが人里に下りてくる傾向が強まる可能性がある」とする。
道環境生活部の集計によると18日現在、全道では狩猟を含めて559頭を捕獲。4〜10月の記録としては、1年間で587頭を捕獲した05年10月末の494頭を上回っており、このままの傾向が続けば、年間捕獲数が過去最高となる可能性が高いという。
このため道は、例年は10月末までの「ヒグマ注意特別期間」を11月末まで延長。ヒグマが人家や農地に出没する可能性が高く、餌となる農作物の早期収穫や生ごみなどの適正な処理を進めるなど、厳重な警戒が必要としている。
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