シンボルの桜 再び…弥生小新校舎に後継樹移植
update 2011/10/19 10:20
旧函館弥生小学校のサクラの後継樹を移植する授業が18日、建設中の同校新校舎(弥生町4)敷地内で行われた。同校(村上一典校長)6年生児童らが作業に当たり、校章のシンボルマークであるサクラが次代に受け継がれた。
旧校敷地内のサクラは新校舎建設の支障となり移植が困難なため、昨年2月に当時の6年生が原木から小枝を採取し、その枝を接ぎ木するなどして後継樹を育ててきた。
授業には6年生40人のほか、接ぎ木作業などを行ってきた市内の樹木医、斉藤晶さん(77)らが参加。現同校敷地内(同町12)で児童の背丈ほどに成長してきた21本の苗木を用意した。
子どもたちは細い木の枝を支え、スコップで土を掘りながら移植。丹念に根っこを埋めていき、「大きくなってね」と思いを込めていた。
斉藤さんは「この木は旧校舎のサクラの遺伝子を受け継いでいる。卒業してもこのサクラを思い出し、かわいがってほしい」と話す。児童会長の岩舩利佳さんは「先輩たちと私たちが運んできたサクラの命が長く長く伝わって、新校舎の新しいシンボルになってほしい」と願っていた。
新校舎は12月中に完成し、冬休み明けから使用が始まる。後継樹は3年後に花を咲かせるという。
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