入館者 早くも1万人突破 市縄文文化交流センター

update 2011/10/17 10:28


 1日に函館市臼尻町にオープンした市縄文文化交流センターの入館者数が16日、1万人を突破した。開館からわずか2週間での達成に、阿部千春館長は「驚いているのと同時にうれしい気持ち。南茅部の縄文文化の歴史をベースに、センターのPRを積極的に努めてきた成果」と手ごたえを感じている。

 同センターは2007年に国宝指定された「中空土偶」をはじめ、南茅部地域91カ所の遺跡群で発掘された縄文時代の土器や石器など約1200点を展示。開館後からバスツアーの観光客や個人客が多く訪れるなど、注目を集めている。

 節目の1万人目は北斗大野小学校に通う口川林作君(3年)で、同市本町の公務員、祐逸さん(47)の家族6人と午後4時21分に来館。スタッフに呼び止められると、記念として認定証やトートバッグなどが入ったミュージアムグッズセット、ホテル函館ひろめ荘の無料入浴券が贈られた。

 林作君は「茅空(かっくう=中空土偶の愛称)と道の駅が好きだったからお父さんにお願いした。認定証は宝物にしたい」と笑顔を見せていた。

 1万人の達成は、青森県八戸市に7月10日オープンした国宝「合掌土偶」などを展示する「是川縄文館」と比べて約2週間早い。縄文センターは本年度2万人、来年度は4万人の入館者を目標に掲げている。

 阿部館長は「今はオープン効果もあってにぎわっているが、これを一過性で終わらせないようにさらなる情報発信をしていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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