アカマツ 冬支度

update 2011/10/16 11:45


 【七飯】赤松街道を愛する会(寺沢久光会長)は15日、町鳴川周辺の国道5号で、害虫対策のこも巻き体験会を開いた。樹木医の斉藤晶さんやNPO法人函館エコロジークラブ(福西秀和理事長)の指導で、ボランティアの町民約40人が参加。アカマツの幹にむしろを巻き、冬に向けた準備を進めた。

 赤松街道は函館市桔梗から七飯町峠下まで続く延長約14キロに、約1400本のアカマツなどが並ぶ。街道保全を目的に、同会や函館開発建設部函館道路事務所、町などが毎年、体験会や観察会を開いている。

 木の幹に巻いたこもは、越冬のために木の上から下りてくる害虫のマツケムシを食い止め、春に外したこもを焼却することで、一斉駆除ができる。松枯れの予防として、昔から行われている方法。

 寺沢会長は「アカマツは七飯にとって大きな財産。こもを巻くと、アカマツへの関心も高まる」とあいさつ。馬場修一副町長は「七飯の歴史を語る上で欠かせない存在。後世に伝えていくのがわたしたちの責務」と話した。

 斉藤さんは国内では東海道のアカマツが約400年の歴史があることを紹介し、「七飯のアカマツは150年だが、虫が付いてしまうと木が弱る。こもで害虫駆除をすれば、まだ何百年も成長する。愛する気持ちを抱きながら作業して」と話していた。

 この日の作業では、参加者が協力しながら約60本にこもを巻いた。残りの木には道路管理者が順次、取り付ける。同会では来年3月にこも外し体験会を開く予定。

提供 - 函館新聞社


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