ワカサギ 今年は大きいよ…大沼で定置網漁盛ん

update 2011/10/14 11:02


 【七飯】錦秋の大沼でワカサギの定置網漁が連日行われている。今季は体長7〜8aほどある大きな魚体が多く、地元漁業者も「何十年ぶりかの大きさ」と驚く。好天に恵まれた13日も早朝から漁が行われ、ピチピチと跳ねる魚体を朝日が銀色に照らしていた。

 今季は、9月30日に漁がスタート。11月1日からは地引き網漁が開始され、湖面が氷結する12月中旬まで続けられる。昨年の同時期は、猛暑の影響などもあり、3〜4センチの小さな魚体が多かったが、今季は大型が目立つ。漁から加工までを手がける大沼町の「つしま謹製」の対馬義明さん(50)は「例年に比べて大きく、船に置き場がなくなるほど取れた日もあった。夏場の好天や適度な雨で餌となるプランクトンが豊富だったのでは」と話す。

 対馬さんらは午前5時に湖畔の船着き場を出発。湖面を照らす満月の明かりが朝日に変わるまで、大沼と小沼の10カ所に仕掛けた定置網を回った。冷たい風と朝もやがかかる中で約2時間の作業を続け、60〜70キロを水揚げ。対馬さんは「今日は少なめ」と話していた。

 水揚げ後のワカサギは、その日のうちに筏(いかだ)焼きやつくだ煮として加工される。筏焼きは5センチほどの串に10〜12匹のワカサギを差し込み、網の上で少し乾燥させた後に焼き上げ、再び乾燥させて完成する。対馬さんの加工場ではパートの主婦ら10人ほどが手際よくワカサギを並べて串を差していた。20代のころから筏焼きの加工作業を行っている伊藤学子(さとこ)さん(83)は「筏焼きの作り方は今も昔も変わっていません」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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