韓国訪問団が帰函、定期便早期再開に好感触

update 2011/10/12 10:13


 大韓航空の函館―ソウル(仁川)線の定期便の早期再開に向け、8月に姉妹都市提携した韓国・高陽市などを訪れていた函館市の工藤寿樹市長ら観光客誘致訪問団が11日、函館に戻った。工藤市長は函館空港での取材に対し「(大韓航空から)積極的に検討するという言葉もいただき、感触的には良かった」と述べた。

 訪問団は工藤市長をはじめ、松本栄一函館商工会議所会頭、能登谷公市議会議長ら22人。同社のチャーター便を使って8日に韓国入りし、9日に高陽市で開催中の国際特産品フェスティバルを視察したほか、10日に高陽市役所や大韓航空本社(ソウル)などを訪れ、幹部らと会談した。

 大韓航空では12月27日に運航が再開される函館―仁川線の再開時期の前倒しを要請。工藤市長は同1日から「はこだてクリスマスファンタジー」が開幕することや、フランスの旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で函館の観光名所が高い評価を受けたことを強調し、「(クリファン前の)11月29日には再開してほしい」と求めた。

 対応した同社の崔晶皓(チェ・ジョンホ)常務は「積極的に検討し、早めに回答したい」と前向きな姿勢を示したが、具体的な結論は先送りされた。また、同日夜の懇親会では「代理店などと詰めなくてはならない問題があり即答はできないが、函館の熱意や意気込みは十分感じた」と話したという。

 一方、高陽市役所では崔星(チェ・ソン)市長らと今後の両市の交流について話し合い、高陽市側は職員の相互派遣や官民100人ほどの函館への視察研修、イベントやスポーツ交流などを提案。工藤市長は「職員派遣は早ければ来年度からできるよう検討したい」と回答し、函館からも来年の市制施行90周年事業や港まつりなどへの参加を要望した。また、崔市長も両市の交流促進に向け、函館―仁川線の早期再開を政府や大韓航空に要請する考えも示された。

提供 - 函館新聞社


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