毒キノコに注意を 採取シーズンピーク

update 2011/10/10 10:48


 秋真っ盛り。キノコ採りがピークを迎えているこの時期、全国的に毒キノコを誤って食べ、中毒を起こすケースが例年発生している。函館市でも過去、誤食による中毒事案が起きているだけに、市立函館保健所は「今年は昨年ほど豊作ではないが、少しでも怪しいと思ったら保健所に持参してほしい」と注意喚起に余念がない。

 市衛生試験所によると、間違えやすいケースは、広葉樹林の地上に群生する毒キノコの「クサウラベニタケ」と庭地や畑、林道の縁などに群生する食用キノコの「ハタケシメジ」。クサウラベニタケは誤食すると下痢やおう吐、腹痛などを起こす。どちらも形状は似ているが、クサウラベニタケはひだがピンク色で、ハタケシメジはひだが白い。

 また、毒キノコの「ツキヨタケ」と、食用キノコの「ムキタケ」も同じ倒木などに発生するため、誤食する可能性が高いという。ツキヨタケは根元を切ると黒いシミがあるのが特徴だ。最も死亡例の多い「ドクツルタケ」は市内にも群生。表面が真っ白で、根元に袋状の白いつぼがある。

 函館市では1999年、クサウラベニタケを食べた5人がおう吐や下痢を起こす中毒事例が発生している。それ以降、市での中毒事例は発生していないが、油断は禁物だ。

 またキノコ狩りに出掛ける際は、クマやスズメバチにも注意が必要。同保健所は「クマは鈴やラジオなどで自分の存在を知らせ、スズメバチは黒い服を着用せず香水をつけないことが大切」と話す。さらに「最初は必ず知識のある人と一緒に行ってほしい。そして、色が派手じゃないから食べられるといった迷信は当てにしないで」と注意を促している。

提供 - 函館新聞社


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