高龍寺で宝物展始まる

update 2011/10/8 12:11


 函館市船見町の曹洞宗高龍寺(永井正人住職)で7日、所蔵する貴重な書画約350点の一部を公開する「第6回高龍寺宝物展」(実行委主催)が始まった。江戸時代に描かれたびょうぶや、永平寺(福井)の禅師がしたためた書など27点を見ることができる。9日まで。

 今回は会場の中央に、江戸時代に描かれた「花鳥図屏風」(江邨春翠筆)、「水墨貼交屏風」(狩野周信筆)が置かれている。「花鳥図屏風」は大木に止まる鳥や咲く花、川の流れが華麗で、それぞれ墨と赤、黄、緑、白などの天然顔料を使用している。「水墨貼交屏風」は勢いと柔らかさが感じられる。

 このほか、道有形文化財の蛎崎波響筆「釈迦涅槃図(しゃかねはんず)」(複製)、永平寺開山となった道元禅師の国宝「普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)」(複製)、本道開道100年時に永平寺六十六世の日置黙仙禅師がしたためた七言絶句や、観音図、十三仏図、釈迦三尊図などが並び、来場者はじっくりと鑑賞している。

 入場無料。午前10時〜午後5時。このほか高龍寺では8、9の両日、「金毘羅尊天例大祭」が開かれる。問い合わせは同寺TEL0138・23・0631。

提供 - 函館新聞社


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