園児の安全目指し災害時に相互協力 高丘幼稚園と町会協定

update 2011/10/4 10:24


 函館市内の高丘幼稚園(玉利達人園長、園児110人)と高丘町会(武下秀雄会長)が3日、「災害時における相互協力に関する協定」の締結調印式を行った。全園児のほか保護者、近隣住民などが大勢参加。地域での防災意識向上の大切さを再確認した。

 同町会ではかねてより、6つの福祉施設と防災協定を結んでいる。これまで培った防災に関するさまざまな資材を子どもたちのためにも活用しようと、同園とも協定を結ぶことが決定。市内で幼稚園と町会との防災協定は初めての試みという。

 調印式では玉利園長と武下会長が証書にサインしたのち、園児を代表して芹田翔斗君と小林彩心ちゃんが「地域や消防の皆さん、いつもありがとう。ぼくたち私たちは決まりを守って生活します。これからもどうぞ見守ってください」と元気よく宣言。玉利園長と武下会長と4人で、がっちりと握手をした。

 来賓には函館市総務部総務課の武田忠夫参事らが訪れ、協定式に臨む子どもたちの姿を見守った。函館市東消防署の亀井一成副署長はあいさつで「地域の防災ネットワークを強めて、安心安全の町を目指して下さい」と呼びかけた。

 調印式後は地震と火災を想定した避難訓練を実施。町会員らが誘導や交通整理の協力をするなか、同地区の避難場所に指定されている函館高丘小学校のグラウンドまで避難する練習を行った。

提供 - 函館新聞社


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