ブレーキはずさないで…競技用自転車「ピスト」全国で事故、摘発
update 2011/10/1 13:07
ブレーキを取り外した競技用自転車「ピスト」による事故や摘発が全国で相次ぎ、死亡事故も起きている。ファッション性を求めて安全装置を軽視する傾向だが、危険性が増し、公道で走らせることも道交法で禁じられている。道警函館方面本部交通課や販売店では「重大事故につながる可能性が高い。ブレーキの取り外しは絶対にやめてほしい」と訴える。
道交法では、時速10キロで走行した場合、3メートル以内に停止できるブレーキを前後の車輪に取り付けるよう規定。ブレーキを外した自転車すべてが違反となり、5万円以下の罰金が科される。同課によると、管内での事故や摘発は今のところないというが、今年道内では29日現在で、9件の検挙数があるという。
自転車・オートバイ販売の「スピード商会」(函館市美原1)の五十嵐大善社長は「公道をブレーキなしの自転車で走るのは危険極まりない」と指摘。「ピストはデザイン重視、おしゃれさが人気の一つだが、おしゃれを楽しむのも命があってこそ。ブレーキを取り外す行為は絶対やめてほしい」とする。同店によると、函館市内で愛好家にピストブームが訪れたのは2年前で、「いま首都圏で話題になっているが、函館での人気はひと段落している」という。
また、ある愛好家は自転車専用道路の普及を求める。「自転車は車両で、厳密にいえば自動車と同じ道路を走らなければならないが、歩道走行が主流になっている。エコで自転車を利用する人が増えているので、ぶつかる危険性がある。ピストだけの問題ではない」。
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