函館市の滞納繰越 前年比1億円減

update 2011/9/28 10:14


函館市の2010年度決算で、各部局で徴収できなかった市税や使用料、手数料、貸付金などの滞納繰越額は前年度比0.7%、約1億円減の112億4397万円となった。08年10月に債権回収対策室を設置して以降、初めての減少で、支払い督促や差し押さえの強化といった対策が、少しずつ結果に表れ始めている。

 市債権回収対策室によると、市には現在74の債権が存在する(一般会計・特別会計63、企業会計11)。このうち、滞納繰越額が減った主な項目は、上下水道料金が前年度比19.7%減の4億7016万円、市立函館病院の医療費が同16.8%減の4億1771万円、保育料で同7.6%減の3億660万円―など。誠意が見られない滞納者に対する給水停止措置や、病院局での支払い督促の活用などが減少要因とみている。

 一方、市税で同0.7%増の29億4767万円、国民健康保険料で同4%増の41億9968万円など、滞納繰越額が増えている細目もあるが、市税、国保料ともに差し押さえの取り組みを強化。昨年度の市税差し押さえ額は950件、5億7348万円で、昨年度から134件、1億2302万円の増加。国保料は28件、762万3000円で、同じく20件、563万円増と大幅に伸ばした。

 同対策室は自力執行権を持つ国保料、介護保険料、保育料の3債権に関し、担当課と共同で滞納整理を行うほか、それ以外は各部局に対する徴収強化に向けたノウハウの提供や指導を行っており、「今後も各部局との連携を強め、滞納縮減に向けて努力したい」とする。

 また、市国保年金課は本年度から、現年度分の国保料の督促を担当する臨時職員を4人配置して体制強化を図っており、「年度末期の担当者の休日出勤や、滞納者の財産調査を強化するなどして収納率アップにつなげていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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