津軽海峡縦横断をサポート 年内にも支援団体設置へ

update 2011/9/27 10:55


 津軽海峡を遠泳のメッカに―。国内外の遠泳愛好家が注目する、津軽海峡縦横断をサポートしようと、専門家らが遠泳支援団体のNPO法人「津軽海峡横断水泳協会」(仮称)の立ち上げに躍起だ。自治体や漁協など関係機関との協議を詰め、年内にも函館市内に拠点を置いた活動に本腰を入れたい考え。「津軽海峡は世界のスイマーがあこがれる海の一つ。的確な案内役としてサポートし、地域の魅力増大にもつながれば」と関係者は意気込んでいる。

 各地の海峡遠泳をコーディネートする「海峡横断泳実行委」(東京)の石井晴幸代表(58)が中心となって、支援団体発足への構想を練っている。

 津軽海峡は世界でも屈指の複雑な潮流で、遠泳成功には、ち密な計算と準備が欠かせない。石井さんは1975年から津軽海峡での遠泳活動を監督・案内する一方、世界各国でも調整役をこなし、国内外の遠泳仲間から津軽海峡横断への問い合わせを受けることも少なくないという。

 20日には石井さんが責任者となって、豪のパーフリー夫婦の津軽海峡遠泳をサポート。戸井支所や地元漁協、海上保安部、フェリー会社なども全面協力し「支援団体発足への手応えを感じた」と石井さん。

 遠泳活動を応援している吉田崇仁函館市議も「今後の関係機関との詰めに向けて前向きに協力したい。この海は水産物だけじゃなく、遠泳や観光面などにも活用できると思う」と語る。

 津軽海峡は、米国の「世界オープン・ウオーター・スイミング協会」が選ぶ世界の7海峡の一つで、石井さんによると、ドーバー(イギリス―フランス)やジブラルタル(スペイン―モロッコ)など6海峡には遠泳活動を支援する団体があるという。

 石井さんは「この9月の戸井合宿中にも『津軽海峡で泳ぎたい』と各国から10件の連絡があった。2014年まで予約でいっぱいで、支援団体が始動すれば柔軟な対応が可能になる。競技性に力を入れるのではなく、あくまでも津軽海峡を楽しんで泳ぎたいという愛好者のリクエストに応じたい」としている。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです