火遊び事故 新型で防止 ライター規制
update 2011/9/27 10:52
子どもの火遊びなどによる事故防止のため、従来型の使い捨てライターの販売が27日から全面禁止される。販売各店では安全対策が施された新型を並べるが、高齢者には「使いにくい」と不評。一方、函館市消防本部は「新型になっても子どもが誤使用する可能性はあるので、幼児の目や手に触れないような場所に保管することが大切」としている。
今回の販売規制は昨年12月の消費生活用製品安全法の施行令改正に伴うもの。昨年4月、厚沢部町でライターの使用が原因で乳幼児4人が死亡するなど、子どもの死亡事故が続発していたことも要因。今後も、従来型は無料で譲渡したり所持したりすることは認められるが、販売した場合には罰則が科される。
新型は、点火レバーが固いタイプと火の付け方が複雑な2段階方式の2種類あるが、日本喫煙具協会(東京、加盟77社)によると、多くの高齢者や女性から「使いにくい」との相談が寄せられているという。同協会は「販売規制の目的を知らない人もいる。ライターはたばこ以外にもさまざまな用途で幅広い年代が使うものなので、国は目的をきちんと周知してほしい」と求める。
函館市宮前町の「函館たばこらんどセラーズ磯」の磯雅晴店長(60)は「お年寄りを中心に手の力が弱い人には不評」と話す。同店の9月26日現在のライターの在庫は、新型70本に対し従来型は約3000本。「(従来型は)10本まとめ買いする人がいたり、この3カ月間で売り上げが3倍になった」(磯店長)ほどで、10箱入りの1カートンを購入した人らに今後も無料配布するという。
市消防本部によると、ライターによる子どもの火遊びが原因の火災は昨年4件、今年1件あった。いずれもけが人は出ていないが、同本部は「規制により火災の要因は減るだろうが、子どもたちはどんな行動を取るか分からない。くれぐれも注意を」と呼び掛けている。
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