日本海沿岸 魅力アピール 札幌で「にしん街道まつり」

update 2011/9/26 10:15


 【札幌】松前、上ノ国、江差の3町観光協会でつくる北海道歴史倶楽部(会長・打越東亜夫江差観光コンベンション協会長)主催の「日本海にしん街道まつり」が24、25の両日、札幌市のSTVホールで開かれ、ニシン文化の復興と地域活性化を目指す、日本海沿岸市町村の意気込みを全道に向けてアピールした。

 2日間にわたるイベントでは、江差追分や松前神楽などニシン漁にゆかりが深い郷土芸能の上演、有識者のフォーラム、留萌管内増毛町出身で世界のミクニ≠ニして知られるフランス料理シェフ・三国清三さん、江差町出身の民謡歌手KAZUMIさんのトークショーなどが行われ、大勢の来場者を楽しませた。

 漁師の家に生まれた三国さんは「北前船はニシンとともに夢やロマンを運んだ。日本海沿岸は世界最高の豊富な食材をはぐくむ地域。日本海という世界に誇る財産をアピールするにしん街道の取り組みを応援したい」とエールを贈った。江差追分やソーラン節などの独唱も披露したKAZUMIさんも「日本海に生まれたひとりとしてにしん街道をPRする」と意気込んだ。

 同倶楽部は、北前船が活躍した江戸時代から戦後にかけて、ニシン文化が北上した日本海沿岸を「にしん街道」と命名。2003年から最南端の松前町を起点にシンボルの標柱を建立。渡島、桧山、後志、石狩と4振興局管内を北上し、本年度は留萌市から最北端の稚内市に到達する。

 イベントでは、道北から道南までの31市町村観光協会による「にしん街道観光連携宣言」も発表。前田一男松前町長、工藤昇上ノ国町長ら沿岸市町村の関係者が一堂に会する中、打越会長が「有形無形の文化遺産には先人の魂の叫びを感じ取る。先人の持つ勇気と進取の心意気に学び、新たな産業や観光資源の創出に向かって果敢に取り組む」との宣言文を朗読。ニシン漁がもたらした、歴史的建造物や食文化など、多彩な遺産を日本海沿岸の活性化に結び付けようと、広域観光の展開や地域交流の発展に向けて連携することをアピールした。

提供 - 函館新聞社


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