「函館空襲を記録する会」が船舶犠牲者の碑を建立

update 2011/9/25 10:34


1945年7月14、15日の北海道空襲で犠牲となった軍艦など船舶の乗組員らを追悼する碑が完成し、建立された函館市船見町の称名寺(須藤隆仙住職)で24日、碑の除幕式が行われた。参列した犠牲者の遺族らは焼香して故人をしのび、平和への誓いを新たにした。

 「函館空襲を記録する会」(浅利政俊代表)が、港町・函館として船で犠牲となった多くの戦死者を悼もうと、碑は「北海道空襲による津軽海峡、噴火湾、陸奥湾、船舶犠牲者の碑」と命名。同寺にある「第二次世界大戦函館空襲戦災跡地戦災者慰霊碑」の英訳が書かれた碑の裏側に新たに建立した。

 浅利代表は1961年から進めてきた函館空襲に関する文献や現地の調査で、少なくとも道南や青森県の海上で艦船や青函連絡船など49隻が米軍機によって撃沈したことを突き止め、その戦没者が1248人に上ることが判明した。石碑には犠牲となった船名や人数が刻まれている。

 この日は同会のメンバーや犠牲者の遺族ら約15人が参列。須藤住職の読経が響く中、焼香したり、折り鶴を奉納したりして犠牲者を弔った。浅利代表は「国のためを思って亡くなられた人たちを永久に忘れまいと碑に刻んだ。戦没者の誠の心を、人や自然、地球の命を守る取り組みに発展させたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです