被災者にメッセージ 市内16中学校がビデオレター
update 2011/9/24 12:29
東日本大震災の被災者を元気づけようと、函館市の中学生が自分たちの歌う姿や応援メッセージを収録したビデオレターを制作している。23日は函館のケーブルテレビ局NCV(西桔梗町)で編集作業を開始。携わった生徒は「早く完成させて元気を届けたい」と意気込んでいる。
このビデオレターは7月、市内の中学校32校の生徒会役員で構成する市中学校生徒会協議会の定例会議で「被災地にできることを考えよう」をテーマに話し合った際、北中学校(播磨博幸校長)の生徒会長・鎌田恵里花さん(3年)らが提案し、制作が決まった。
各校に参加を呼び掛けたところ16校が同意。曲は人気アイドルグループAKB48の「誰かのために―What can I do for someone?」で、それぞれ夏休み中に収録を行った。同協議会の担当教諭がNCVにボランティアでの編集を依頼したところ、趣旨に賛同した同社から快諾を得た。
各校は約4分の1曲全部か、抜粋して合唱。「スマイル・アゲイン」「がんばってください」など応援する言葉を黒板に書いたり、紙に書いて手に持つなどして元気に歌った。撮影場所も教室や校門など、バラエティーに富んだものが集まった。
この日はNCVに北中学校の生徒5人が集まり、初めに全校の映像を確認。曲のどの部分をどこの学校にするかや、メッセージを入れるタイミングを話し合い、NCVの藤本章チーフプロデュサーが編集した。藤本さんは「素朴な映像だが、メッセージを伝えたいという気持ちが伝わってくる。当局でも放送できる機会があれば」と生徒の力作を評価していた。
作業はあと1回行い、映像は5〜7分になる見込み。10月上旬に完成し、同中旬に函館の奉仕団体を通じ、岩手県内に送られる予定。鎌田さんは「歌う時は緊張して不安だったが、作業してみて被災者の気持ちに近づくことができた。被災地の人たちがこの映像をみて、元気になってほしい」と話していた。
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