「日本人の温かさに感動」津軽海峡横断遠泳のパーフリー夫妻
update 2011/9/24 12:28
20日に津軽海峡縦断遠泳に挑んだ、オーストラリア在住のクリス・パーフリーさん(54)と妻のペニーさん(49)。東日本大震災を受けて来日控えがある中、「泳ぎを通じて日本の現状を世界へ伝えられる存在になれればと思った。復興活動に励む日本の皆さんを少しでも応援したい」と初来日。地元住民らと交流を深め、「今後も日本の皆さんの気持ちに寄り添っていくことができれば」と語る夫妻にその思いを聞いた。
――復興応援を込めての来日と聞きました。
遠泳の計画は1年前から進めてきました。3月の大震災で一時、延期・中止も考えましたが、「前向きな姿勢を大事にしたい」と考えました。日本のスタッフからの情報を信頼し、日本の人々と気持ちを分かち合いたいという一心で函館に来ました。
――ペニーさんは成功し、クリスさんは途中で棄権となりましたが、遠泳を終えた感想は。
津軽海峡は世界屈指の荒波でした。複雑な海流で、まるで洗濯機の中でグルグル回っているみたいで「ビックスイム」と表現したい。ただ、戸井での合宿中から景色や住民の皆さんの心の温かさに感動しました。
――遠泳には函館市や地元漁協など関係機関の協力がありました。
戸井支所や漁協の船頭さんらには、親身に対応してもらいました。2人そろって遠泳成功とはなりませんでしたが、すてきな出会いが今回の最高の宝物です。オーストラリアでは、報道で日本の原子炉の話題が多く出ています。少しおおげさな面もあります。実際に来日して感じたことをもとに「日本は安全で大丈夫だ。函館には美しい自然があり、ご飯もおいしい」などと世界の友人に伝えたい。
――帰国前に、被災地の石巻を訪れるそうですが。
足を運ぶことで何ができるか、また具体的な支援に結びつくかどうかは分かりませんが、現状を目に焼き付けることが必要だと感じます。こういうときだからこそ助け合いの気持ちを持って、被災地に向かいたいです。
――津軽海峡での再チャレンジの予定は。
今回の遠泳は実に思い出深いものになりました。礼儀正しく、心温かく接してくれる日本の皆さんが大好きです。機会をみつけて、また津軽海峡で泳ぎたい気持ちでいっぱいです。皆さんと笑顔で再会できるのを楽しみにしています。復興へファイト!
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