森町のカボチャ 高島屋で販売
update 2011/9/23 12:16
森町駒ケ岳の「みよい農園」(明井清治社長)の有機栽培カボチャ「くりりん」が、世界最高峰の品をそろえる百貨店・高島屋のデパ地下常設売り場で総菜として売られている。道南食材が催事ではなく、高付加価値ブランドとして高島屋の高級食材店で採用されたのは初めて。生産者の喜びもひとしおだ。こだわりの道南食材が、首都圏にも通用することの証しとなった。
くりりんは日本一のカボチャと評される道南が誇る農産物の一つ。高島屋と結びつけたのは、昨年10月に開かれた渡島総合振興局主催の商談会で、高島屋のバイヤーが質の良さやおいしさに加え、物作りに込められたストーリーに感銘を受けた。
同振興局によると、関東9店舗で今月14日〜10月4日に開催される「秋のグランデリシャスフェア」で販売。同フェアは常設の地下食品売り場で春と秋に行われる大型企画で、秋ならではの味覚や期間限定の商品を提供する。
くりりんを扱うのは3店舗で、ロック・フィールド(神戸市)が展開する高級総菜専門店「RF1(アール・エフ・ワン)」がローストし、イタリアンドレッシングをかけたもの(100グラム357円)を、美濃吉(京都市)がおこわ(150グラム315円)を、まつおか(名古屋市)がそぼろ肉あんかけ(100グラム420円)を、それぞれ売る。
高島屋MD本部食料品・食堂ディビジョンバイヤーの桑原慎太郎課長は「くりりんは甘さ、ホクホク感が抜群。お客様にも好評をいただいており、今後も継続して紹介していれけば」と話す。
明井社長によると、同農園ではことし、くりりんを34ヘクタールで栽培。畑の中の微生物に海のミネラルを与える有機栽培で、糖度は熟成した生果で最高25・6度を記録、平均でも20度近いという。明井社長は「ロック・フィールドの採用にたどり着くのは至難の業で、認めてもらったことは、生産者として大きな自信になる」と喜ぶ。
同振興局食と観光振興室の谷岡俊則室長(商工労働観光課長)は「道南のこだわり食材が首都圏でも通用する証しとなった。これを機に、首都圏の高付加価値市場への定番化、常設化をさらに推進したい」と話している。
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