特産ナマコで町おこし、中国の料理人招き交流会
update 2011/9/23 12:16
【乙部】特産のナマコを観光や外食産業の新たな目玉として活用しようと、ナマコ料理の本場・中国の料理人を招いた日中友好料理交流会が22日、町民会館で開かれた。
乙部町商工会(三上岩雄会長)の主催。北京のホテルニューオータニにある中国料理レストラン・長富宮飯店の趙友江料理長(46)が講師を務めた。町内で日中交流の橋渡し役を務める大坂裕康さんの働き掛けで来日が実現した。
同日は、町内の主婦を中心に約30人が参加。趙さんの手ほどきを受けて水ギョーザ作りを体験した。趙さんが、手作りの皮にナマコやエビなど町内産の魚介類を使った具材をてきぱきと包み込んでいくと、見守る参加者は本場の技に感心した様子だった。ギョーザの試食では「ナマコはゼリーのような柔らかい食感がある」「とても肌に良さそうだね」と笑顔が広がった。
中国では、日本産のナマコが高価なためギョーザに使うことは少ないという。初来日の趙さんは「日本から輸入されるナマコの中で北海道産は大変な人気で、とてもぜいたくな食べ方です。日本でもナマコ料理が広がるきっかけになれば」と笑顔をみせた。
町内では、生食以外にナマコを食べる機会は少なく、地元で水揚げされたナマコの大半は、乾燥させて中国に輸出されている。大坂さんは「乙部で漁獲されたナマコが中国でどのように食べられているかを知ることも必要。世界的なナマコの名産地として、乙部町内でもナマコ料理を提供することで地域振興にもつながるはず」と力を込める。
趙さんは乙部滞在中、町内のホテルや飲食店に務める調理師に個別指導も行い、四川料理や広東料理の技を広く伝授する予定だ。
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