夜間開庁 繁忙期の実施検討…市議会決算特別委

update 2011/9/22 10:08


 函館市議会の決算特別委員会(斉藤明男委員長)は21日から質疑が始まり、初日は総務常任委員会所管分を審議した。昨年秋から1年間試行実施してきた本庁舎窓口業務の夜間開庁について、上戸慶一総務部長は利用実績の伸び悩みを受け、転入・転出の多い年度替わりの繁忙期に限り、実施を検討する考えを示した。

 井田範行氏(市民クラブ)の質問に答えた。

 本庁舎の夜間開庁は利用しやすい市役所づくりの一環として、日中訪れにくい共働きや単身世帯への対応策として昨年10月から1年間実施。第2、第4木曜日に午後5時半から同7時まで開庁時間を延長して市民生活に密接にかかわる窓口を開いている。

 市行政改革課によると、昨年度(昨年10〜今年3月)の利用実績は12日の実施で489件(1日あたり平均40・7件)、本年度(8月末現在)は23日の実施で1120件(同48・7件)で、「想定していたよりは低調な結果だった」とする。ただ、昨年9月から今年7月まで実施したアンケート結果では、日中利用者の52%、夜間利用者の95%が夜間開庁を希望するとの結果が示された。

 本格実施の時期についてただした井田氏に対し、上戸部長は「通年では費用対効果の観点からも難しい」とし、そのうえで「利用件数の多い年度末と年度初めには、時間延長と休日の臨時開庁を実施する方向で検討したい」と述べた。同部長は併せて、電話予約で住民票の写しを夜間・休日に宿直室で受け取れるサービスについて、午後9時まで延長する考えを示した。

 委員会ではこのほか、いじめ問題対策としてインターネット掲示板の書き込みなどを監視する「市立小中学校ネットパトロール事業」について小山直子氏(民主・市民ネット)、藤井辰吉氏(市政クラブ)が質問。市教委は国からの全額補助で運営していることを明らかにしたうえで「暴力行為を未然に防ぐなど成果を上げている。来年度以降は国の支援制度も注視しながら実施を検討したい」とした。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです