函館の65歳以上の高齢者人口27.4%
update 2011/9/19 11:48
函館市がまとめた8月末の住民基本台帳人口によると、65歳以上の高齢者人口は7万6590人(男性2万9936人、女性4万6654人)で、総人口27万9751人(男性12万7938人、女性15万1813人)に占める割合は昨年同月より0.4ポイント高い27.4%となり、過去最高を更新している。総務省が発表した全国の同割合は23.3%(9月15日現在)、本道は24.6%(3月末)で、全国、全道平均より高い。また、市内では依然として、西部地区や旧4町村地区で高い傾向となっている。
函館市の各年8月末の高齢者人口の割合は、2001年20.3%、02年21.0%、03年21.7%、04年22.2%、05年23.2%、06年24.1%、07年24.9%、08年25.8%、09年26.5%、10年27.0%と、10年の間で7.1ポイント上昇している。全国平均には6年前、全道平均には4年前に達している。
支所別では、本庁30.2%、湯川29.2%、銭亀沢30.5%、亀田23.5%、戸井34.3%、恵山37.1%、椴法華37.2%、南茅部32.7%。旧4町村では合併直後の2005年1月から比べると、椴法華は28.5%から8.7ポイント、恵山は29.4から7.7ポイントと急増している。
全人口を5歳ずつの段階で分けた層では、最も多いのは、高齢者世代に近い60〜64歳の9.6%。次いで55〜59歳が7.6%と1940年後半〜50年代に生まれた“団塊世代”などの層が厚い。国勢調査の統計によると、60(昭和35)年の函館(現在の市域で組み替え値)は年少(0〜14歳)の割合が31.3%、高齢者は5.0%だった。85(同60)年は高齢者10.7%、年少21.4%だったが、2005年は高齢者23.9%、年少11.7%となった。今年8月末の55〜64歳は17.2%で、0〜9歳の6.9%の約2.5倍。今後、高齢化率がますます高くなることが伺える。
本庁管内の西部地区では入舟、住吉で42%を超えており、ともに年少人口の7倍を超える高齢者数となっている。一方、亀田支所管内では石川のほか、陣川、桔梗、昭和、北美原の各一部で、年少の割合の方が多く、高齢者の割合は10%台と低くなっている。買い物など生活の利便性が高く、若い世代が多い同管内の高齢者の割合は全国平均並みで、地域における「過疎化、高齢化、少子化」の格差は、函館でも広がりそうだ。
このほか今年3月末で、道南で最も高齢者の割合が高いのは木古内の39.0%(全道6位)。人口10万人以上の市で、函館は小樽(31.6%)に次ぐ2番目。全道1位は夕張の44.4%。本道は全国の21位だった(岩手、宮城、福島は東日本大震災の影響で一部が含まれていないので順位外)。
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