ロボット歩行100時間 ギネス記録更新
update 2011/9/18 12:10
公立はこだて未来大学(中島秀之学長)でギネスブックの世界記録に挑戦していた「受動歩行ロボット」が17日、連続歩行100時間を達成し、専門家が記録を確認した。苦労を乗り越えての目標達成に、チーム一同喜びに湧いている。
同研究は三上貞芳教授の研究室学生が7年前から実施。現在は大学院修士1年の力石直也さん(23)をリーダーに、4年の菅原学さん(22)、研究協力として大学院修士2年の佐々木啓太さん(24)が開発に携わる。従来の2足歩行ロボットに比べ、同ロボットは外部動力に頼らず、重力と慣性を利用して自分の力で前進する。
これまでギネス記録は、名古屋工業大学のチームが持つ13時間45分(2009年ギネス認定)。12日午後1時半にスタートしたが、約10時間半後、目を離したすきに記録がストップ。監視態勢を強化し、13日午前9時に再スタートを切った。その後はトラブルもなく、ついに17日、目標達成。同日午後1時、外部の専門家4人が立ち会い、確認と証明書への調印を行った。
連続100時間を達成し、力石さんは「多くの協力があったからできた。ギネス記録樹立が、函館発のロボットが世界にアピールするきっかけとなってもらいたい」と関係者にあいさつ。同大では初となるギネス挑戦成功に中島学長も「今後も若者の面白い研究を応援していきたい」と目を細める。
緊張の連続だった約4日間を終えて、菅原さんは「研究や実験観察の大変さ、ロボット作りの楽しさを知った。今後も取り組みたい」、力石さんも「ロボットの安定構造を応用し、今後は高齢者向けの靴底の開発にも取り組んでいきたい」と意欲を語っていた。
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