道南景気 明るさ強調
update 2011/9/15 12:01
日銀の金融経済懇談会が14日、函館国際ホテルで開催された。出席した日銀の宮尾龍蔵審議委員は、道南地方の景気について明るさを強調し、「特徴や優位性を生かした活性化に向けた取り組みが、さらなる発展につながることを強く期待する」などと述べた。
懇談会は地方経済の現状を把握し、地域の声を日銀の金融政策などに反映させる目的で全国各地で開催している。函館では2009年7月以来で、地元側からは函館商工会議所や函館国際観光コンベンション協会、湯の川温泉旅館協同組合、渡島総合振興局の代表者ら11人が参加した。
懇談会では冒頭、宮尾委員が国内外の経済状況や先行き、金利政策などについて説明。出席者からは東日本大震災の影響について「水産加工業は原料のイカなどが高騰しており状況見極めに不安がある」や、「観光客は戻っているが円高が海外客を遠ざけているのではないか」との懸念が示された。道新幹線関連工事の受注については「地元業者の受注は一部で、厳しい」との意見があった。
懇談会後の記者会見で宮尾委員は「道南は非常に魅力的な観光資源と豊富な水産資源があり、強いブランド力を持っている」と評価。「これらを生かして一層の活性化を」と期待した。
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