第三者委を設置へ 「天下り」基準明確化で市長意向
update 2011/9/15 12:00
函館市議会第3回定例会は14日、一般質問を継続し、4人が登壇した。工藤寿樹市長は、退職した市職員の再就職について「一定のルールを作るための第三者委員会を設置し、議論を深めていきたい」との意向を示した。市総務部は年度内にも委員会を立ち上げる方針としている。
北原善通氏(市政クラブ)の質問に答えた。
工藤市長は「天下り」の定義について、市があっせんを行って再就職した場合や、退職後に直接、補助金や交付金の交付団体に再就職した場合―と主張。「市の退職者が各団体や民間企業に再就職してはいるが、これまであっせんは行っていない」としたうえで「補助団体などへの再就職は原則禁止とし、団体にも自粛を求めていきたい」との姿勢をあらためて強調した。
市総務部は第三者委員会について「本年度中に立ち上げて基準を明確にし、来年4月からの適用を目指したい」としている。
また、国から受け取る介護給付費を誤って申請した問題で、福島恭二氏(民主・市民ネット)が前市長の責任について質問。工藤市長は「国の救済措置がなされた昨年度中に解決すべき課題で、その結論を出さないまま今日に至ったことは大変遺憾だ」と述べた。
一般質問はこの日で終了。このほか阿部善一氏(民主・市民ネット)、小林芳幸氏(公明党)が登壇した。
市はこのほか、本年度一般会計補正予算など2議案を追加提案。国の子ども手当特別措置法の施行に伴い、システム改修経費308万円を増額し、総額を1330億9004万円とする。
16日には3常任委員会を行い、議案12件を審査する。
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