子宮頸がんワクチン、函館の接種率72%
update 2011/9/14 12:34
函館市議会第3回定例会は13日、一般質問を継続し、5人が登壇した。市立函館保健所は、中学1年から高校2年の女子を対象に公費で全額助成している子宮頸(けい)がんワクチンの接種率が7月末時点で72%に上ることを明らかにした。工藤寿樹市長は「(事業の継続について)国の動きを注視しながら適切に対応したい」と述べた。
池亀睦子氏(公明党)への答弁。
同保健所健康増進課によると、ワクチンの公費助成は今年1月から開始し、7月末現在、対象者4718人のうち3397人が接種を受けた。接種は計3回必要で、各自治体では国と費用を折半する形で負担しているが、国の助成は本年度までとなっている。
市内で1回でも接種を受けた人の割合は道内平均の31%に比べて高く、高2で79.7%、高1で67.6%、中3で72%。ただ、中学1年生についてはワクチンの在庫不足で7月20日まで接種を中断した影響で7%にとどまった。
公費助成は道市長会などが国に対して定期予防接種化を要望し、国でも継続や延長を検討している。来年度以降の助成の継続について問われた工藤市長は「函館の接種率は高く、効果もある」と言及。同保健所は本年度内に3回の接種を終えるには、今月末が実質的な期限となるため、早期の接種を呼びかけている。 工藤市長はまた、来年度に子ども施策の関連部署を集約した「子ども未来部」(仮称)の設置を検討していることをあらためて示した。核家族化や少子化、児童虐待など課題が多い現状を受け、「出生から青少年まで、幅広い分野の施策を総合的に推進する体制が必要」と述べた。市戸ゆたか氏(共産党)、見付宗弥氏(民主・市民ネット)の質問に答えた。
このほか日角邦夫氏(民主・市民ネット)、工藤恵美氏(市政クラブ)が登壇した。
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