未来大がギネスに挑戦、100時間 歩けロボット!
update 2011/9/13 11:27
公立はこだて未来大学(中島秀之学長)で12日、「受動歩行ロボット」の連続歩行ギネスチャレンジがスタートした。16日午後5時半までの連続100時間歩行を目指す。
同ロボットは複雑系知能学科を専門とする三上貞芳教授の研究室学生が7年前から開発。これまで2足歩行ロボットとして一般的とされてきたASIMO(アシモ)などはモーターなどを搭載し、転ばないようにあらかじめプログラミングされているが、同大が開発するロボットは外部動力を使わず、重力と慣性力のみで歩行ができるように設計。この受動歩行システムは、省エネかつ軽量でコストを抑えることができ、次世代の2足歩行ロボットの原理として世界的にも注目されている。これまでの受動歩行ロボットの連続歩行記録は、名古屋工業大学の佐野明人教授を中心としたチームによる13時間45分(2009年ギネス認定)。今回は同記録を大幅に上回る100時間に目標設定した。
現在、未来大では大学院修士1年の力石直也さん(23)と4年の菅原学さん(22)のほか、研究協力として大学院修士2年の佐々木啓太さん(24)が開発に関わる。5月に岡山で行われた学会で、佐野教授から「頑張ってさらなる記録を作ってほしい」と激励を受けたことから、ギネス記録申請に向けて準備を進めてきた。
力石さんは「受動歩行の仕組みは、人間の2足歩行の分析にも役立てることができ、価格や歩行時間など現在抱える課題の解決も期待できると思う。このシステムを応用して楽に安定して歩ける被介護者用の靴の開発も進めたい」と意欲。佐々木さんは「長年引き継いできた研究開発で、達成すれば未来大初のギネス記録となるので嬉しい」と笑顔を浮かべていた。
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