洗練された音色楽しむ…大妻高で西川ピアノ演奏会

update 2011/9/9 10:35


 函館大妻高校(池田延己校長)にある明治期製造の「西川ピアノ」を使った一般向けの演奏会が8日、柳町の同校で開かれた。函館出身のフルート奏者阿部博光さんとピアニストの高実希子さんが出演。招待された市民ら約60人を洗練されたハーモニーで楽しませた。

 西川ピアノは明治の職人西川虎吉が初めて国産したとされる。同校にあるのは明治半ばに作られた試作品とみられ、故外山茂樹前校長の意向で2009年11月に楽器を復元。以降は年1回学校関係者らを対象に演奏会を開いてきたが、「素晴らしい音色を多くの市民に聴かせたい」と今年8月に希望者を募った。

 阿部さんは高さんの伴奏でモーツァルトの「ロンドニ長調KV373」や童謡の「浜辺の歌」(野田暉行編曲)などを演奏。同じ音を小刻みに奏でる「フラッター」など多彩な奏法を披露した。

 西川ピアノを「自分が表現したい音が出る」と評した高さんは、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」をソロ演奏。繊細な弱音を引き出すと、聴衆はじっと耳を傾けていた。

 池田校長は「大勢の市民が関心を持ってくれて喜ばしい。来年以降もこうした演奏会を続けたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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