山の手で受診者増加…巡回健診「気軽に利用を」
update 2011/9/9 10:33
市立函館保健所などが市内の町会館を中心に行っている巡回健診の受診者が、一部の町会で広がりを見せている。同保健所健康づくり推進室によると、山の手町会(門口一広会長)は年々受診者が増える傾向といい、「身近な場所で気軽に受けられるので、他町会の人たちもぜひ利用を」と呼び掛けている。
函館の巡回健診は、医療施策の推進を定めた1982年の老人保健法制定を受け本格的に開始。各町会の希望に合わせ年1、2回、胃がんや肺がん、大腸がんの検診、特定健診が受けられ、結果は後日、市医師会健診検査センターから個別に送付される。
同推進室によると、特定健診受診者はほとんどの町会で10〜30人だが、山の手町会は2008年34人、09年57人、10年61人と徐々に増加。定員30人の胃がん検診では、2週間前から予約が相次ぎ「今年は珍しく希望者へお断りせざるを得なかった」という。
8日は同町会の巡回健診日。午前7時から各種がん検診を組み合わせたりして54人が特定健診を受診、28人が胃がん検診を受けた。高齢者だけでなく40代の男女の姿も目立っていた。
同保健所とのパイプ役を担う同町会の健康づくり推進員、岸一子さん(74)は「町会のサークルや行事など人が出入りする際に積極的に受診を呼び掛けたり、町会館の玄関近くに大腸がんキットを自由に持ち運びできるよう工夫したりしているのが奏功しているのでは」と分析する。
同推進室によると、本年度は市内187町会のうち、約55町会が巡回健診を申し込んだ。ただ、町会によって日程の周知方法が違ったりしていて、受診者が伸び悩んでいるのが現状という。
同推進室の保健師、中村可奈子さんは「巡回健診はがん検診と特定健診が同時に受けられる機会。病院だと半日はかかるが町会館だと比較的短時間で受診できるので、気軽に活用してほしい」と期待している。
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