北斗市3年ぶり黒字、10年度の連結決算1億600万円

update 2011/9/8 11:49


 【北斗】市は2010年度決算に基づく健全化判断比率をまとめた。判断指標のうち、一般会計と8つの特別、事業会計を含む全会計に占める赤字割合を示す「連結実質赤字比率」は、3年ぶりに黒字に転じたため数値が算定されなかった。国民健康保険事業会計が単年度で黒字となり、累積赤字が圧縮されたことが主な要因で、全会計の連結決算は約1億600万円の黒字となった。

 自治体の財政状況は、地方財政健全化法で▽普通会計の実質赤字比率▽全会計の連結実質赤字比率▽実質公債費負担率▽借金の将来負担比率―の4指標で示すことが義務付けられている。

 北斗市の国保会計は、国からの特別調整交付金などが増額し、10年度の単年度収支が2億1300万円の黒字となり、予測された累積赤字額は6億2300万円にまで減少。一般会計の実質黒字額は3億9400万円で、各会計の黒字額、資金剰余額の合計が国保の実質赤字額を上回り、連結決算で黒字に転じた。

 また、実質公債費比率は10年度単年度で10・0%、3カ年平均で11・3%となり、早期健全化基準の25%を下回った。標準財政規模に対する負債の比率を示す将来負担比率は7・8%。実質赤字比率は算定されなかった。

提供 - 函館新聞社


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