道南の水稲 順調…1日現在の農作物生育状況

update 2011/9/6 10:14


 渡島総合振興局と桧山振興局は5日、管内の農作物生育状況(1日現在)を発表した。8月下旬は気温が平年より高く、日照時間も多かったため、渡島は各作物とも生育は順調、桧山は露地ジャガイモとビートで遅れが見られるものの、豆類は平年並みまで持ち直した。水稲は両管内とも順調で、収穫開始は平年よりやや早まり、渡島で20日前後、桧山で15日すぎになりそうだ。

 水稲は、渡島で平年より5日早い。収量を左右する穂数はやや少ない。平年の収穫始めは24日。桧山は4日早く、穂数は13・1本多い。平年の収穫始めは21日。道農政事務所が先に公表した水稲の8月15日現在の作柄は、渡島、桧山とも「平年並み」となっている。

 ジャガイモは、渡島で8月中旬の降雨により収穫作業は5日遅れ。進ちょく率は47%。桧山の露地は前回調査(8月15日現在)より4日遅くなり14日遅れ。降雨により茎が枯れるペースが鈍った。平年の収穫始めは9月1日だが、ことしは2週間程度遅れそうだ。桧山のマルチ栽培はほぼ収穫が終わったが、小玉傾向で規格外品が多い。

 ビートは渡島で4日早く、根部の肥大は順調。桧山で前回と変わらず9日遅れ。

 牧草(2番草)の収穫作業は、渡島で順調に進み、桧山で5日遅れ。今月下旬に収穫が始まる家畜飼料用トウモロコシは、渡島で2日早く、桧山で3日遅れ。

 このほか、渡島のリンゴは3日早く、果実肥大は順調。平年の収穫始めは24日だが、やや早まりそう。桧山の大豆、小豆とも平年並みまで回復した。

 渡島総合振興局は「水稲は品質低下を招かぬよう刈り遅れに注意してほしい」(農務課)としている。

提供 - 函館新聞社


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