樺太引揚者らの冥福祈る
update 2011/9/4 10:28
戦後の混乱期、樺太(サハリン)からの引き揚げ途中や上陸後に亡くなった人たちをしのぶ、「樺太引揚者上陸記念碑記念祭」(函館市主催)が3日、湯の浜ホテル(函館市湯川町1)で行われた。関係者約40人が参列し、献花台に花を手向け、故人の冥福を祈った。
記念祭は、東雲町にある同碑の建立を記念して毎年実施しており、今回が35回目。悪天候のため同ホテルに会場を移して開催した。
引き揚げ者と東日本大震災で犠牲になった人への黙とうに続き、市の川越英雄福祉部長が「さまざまな苦難に耐え、祖国への第一歩を踏んだ方々は平和な日本の礎を築いた。亡くなった方に哀悼の意を表す」とあいさつ。
社団法人全国樺太連盟函館支部の敦賀敬之支部長は「苦労は察するに余りあり、上陸した方々がしのばれ、胸が熱くなる」と述べた。参列者は白い菊の花をささげ、手を合わせた。
同碑は1946年から50年にかけ、同市に引き揚げた約31万人の上陸を記念するとともに、引き揚げ中に亡くなった1079人を慰霊するため、同支部が77年に建立し、96年に同市へ寄贈した。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。