虐待受理11件減70件…函館児童相談所

update 2011/9/2 10:22


 本年度の函館市要保護児童対策地域協議会(川越英雄会長)代表者会議が1日、市役所で開かれた。函館児童相談所は、2010年度に児童虐待として受理した件数が70件となり、前年度比11件減となったことを報告した。内容別では、心理的虐待が30件と最も多く、次いで身体的虐待が19件、ネグレクト(育児放棄)が17件を示した。

 情報を得た経路は警察などが28件と最多で、虐待者は実父と養父が46件と集中した。同児相への昨年度の相談件数は、前年度比5件増の185件だった。

 一方、同協議会が受理した虐待件数は前年度比20件増の109件と、調査を始めた06年以降、最多を更新。市は「虐待内容は同児相に比べると軽度だが、市民の虐待への意識が高まって積極的に通報している結果」と受け止める。

 内訳は、ネグレクトが72件と最も多く、次いで身体的虐待が34件。虐待を受けた年齢は0歳から小学生までが99件に上り、虐待者は実母が99件だった。また過去4年間なかった性的虐待が1件あった。

 会議では、各関係機関が連携をさらに強化することを確認。同児相は「相談件数は増えており、引き続き対策を講じていかなければならない。今後も市と連携を強めていきたい」などと述べた。

 市福祉部は「日ごろから学校、保育園の先生や保健師などとコミュニケーションを密にし、どのケースにおいても、公民隔たりなく連携を取って解決していきたい。問題が深刻化する前に、第三者が介入することも必要」としている。

提供 - 函館新聞社


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