万太郎トンネル貫通…北斗市長「新幹線開業に大きく前進」
update 2011/9/2 10:22
【北斗】道新幹線新青森―新函館(仮称)間の「万太郎トンネル」が貫通し、北斗市三好のトンネル坑内で1日、貫通式が行われた。同市や工事関係者ら約150人が工事の節目を祝った。道側の新設6本のうち、5番目の貫通。残る新茂辺地トンネル(同市)は東工区の掘削が終わり、今月7日から西工区の掘削が始まり来春に貫通予定。
万太郎トンネルは、既に貫通した「渡島当別」「幸連」「札苅」「泉沢」に次ぐ貫通で、新函館駅に最も近い。総延長は530メートルと、6本の中で一番短い。2010年3月に着工、同12月に掘削を開始した。地質が柔らかいため月平均約70メートル(通常は約100メートル)のペースで慎重に掘り進め、ことし7月20日に貫通した。トンネル部分の工事費は約11億円。今後は坑内の覆工コンクリート工事を行い、来年4月に完成予定。
万太郎工区全体に占めるトンネルの割合は37%で、63%を占める明かり工事(橋梁=きょうりょう=、土路盤工事)が残る。工区全体は13年2月の完成を予定している。
式典では、鉄道・運輸機構道新幹線建設局の高瀬昭雄局長や高谷寿峰市長、永井正博渡島総合振興局長らが貫通点で握手を交わし、万歳三唱で貫通を喜び合ったほか、みこしで酒だるが運び込まれ、鏡開きも行った。
高瀬局長は「距離は長くはないが、技術的には難しい工事だった。5本目の貫通で全線の工事がさらに推進されることを期待したい」とあいさつ。高谷市長は取材に対し「開業に向けて大きく前進し、感慨無量だ。安全に工事を進めて無事に完成させてほしい」と話した。
同機構によると、新青森―新函館間の事業費ベースの進ちょく率は約47%(11年度までの累計)。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。