震災後初の震災の日 函館市が防災総合訓練
update 2011/9/2 10:21
東日本大震災以降初の「防災の日」の1日、函館市の防災総合訓練(市防災会議主催)が函館港港町ふ頭で行われた。各関係機関や自主防災組織などから約1000人が参加して火災や家屋倒壊などを想定した訓練を行い、防災への備えを新たにした。
警察や海保、自衛隊など29の関係機関と42の自主防災組織、4町会などが参加。2005年度から地震と津波被害を想定しており、本年度は青森県東方沖を震源とするマグニチュード8・0の地震が発生、函館で震度6強を観測し、太平洋沿岸西部に津波警報が発令された想定で行われた。
訓練では市民約90人がバケツリレーを行い、燃焼する小谷の初期消火をしたり、ビルの屋上に避難している住民をはしご車やヘリコプターで救助するなど、34項目の訓練を実施。津波関連では沿岸付近住民への避難勧告や、避難所に誘導する訓練が行われたが「東日本大震災を踏まえてのものではない」(市総務部)と従前からの内容にとどまり、今後に課題を残した。
同会議会長の工藤寿樹市長は「震災後初めての訓練で、例年にも増して緊張感を持ち、真剣にやっていただいた」と講評し、「ハード面とともに防災計画を見直し、防災に強いまちづくりを進めたい」と述べた。
バケツリレーに参加した山の手町会防犯部長の佐藤襄さん(64)は「パニックにならず落ち着いた対処が大事。震災の経験を踏まえ、電気、空気と水が大事だと改めて感じた」と話した。
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