市縄文文化交流センター、オープンまで1カ月

update 2011/9/1 10:02


 道内唯一の国宝「中空土偶」などを展示する函館市縄文文化交流センター(臼尻町)が10月1日のオープンまで1カ月を切った。展示品の移設やイベント開催など準備は着々と進んでおり、市教委文化財課は「準備は最終段階に入っている。開館日には多くの方に来てほしい」と話している。

 同センターは2009年10月に着工。鉄筋コンクリート2階建ての建物は、すでに完成しており、現在は駐車場舗装などの周辺工事を進めている。中空土偶のほか、周辺の大船、垣ノ島、著保内野(ちょぼないの)遺跡などで発掘された土器や石器の一部は、すでに建物内部に移されている。

 同センターへつながる国道278号のバイパス「尾札部道路」も、オープン前には暫定供用が開始される。函館開発建設部は「山沿いを通るため、天気の良い日は海の青さと、木の緑のコントラストを楽しめる」とする。

 オープン当日には、市民向けのイベントも多数用意。タラコや昆布など、地元水産品の販売、郷土芸能「駒踊り」の披露や、地元特産の早煮昆布の無料配布などを予定している。

 8月25日には、センターに併設される道の駅「縄文ロマン南かやべ」が国土交通省に正式登録された。国内初の国宝を展示する道の駅で、24時間利用できるトイレも完備している。

 同課は「すでに道内や道外の旅行代理店、雑誌メディアからの問い合わせが数多く来ている。来館者が満足してもらえるよう、急ピッチで仕上げていきたい」と話している。

 入館料は一般300円、高校生や大学生、函館市外の小中学生150円、市内に住む、または通学する小中学生と幼児は無料。開館時間は午前9時から午後5時(11〜3月は午後4時半まで)。月曜休館。

提供 - 函館新聞社


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