美しいまちづくり検討会初会合、「函館らしさ」重視へ
update 2011/9/1 10:02
函館市内の有識者がまちづくりのデザインやコンセプトを検討する「函館市美しいまちづくり検討会」の初会合が31日、函館市役所で開かれた。座長には木村健一公立はこだて未来大教授を互選し、デザイン性に優れた都市への指針づくりに向け、「函館らしさ」を重視したまちづくりの方向性を探った。
検討会は市が目指す美しいまちづくりの推進に向け、工藤寿樹市長の政策的な提案で実現。学識経験者をはじめ、まちづくり関連の市民団体の代表や建築デザインなどの専門家ら委員9人で構成し、アドバイザーとして東大副学長の西村幸夫教授や日本政策投資銀行の藻谷浩介参事役が就いた。
この日はアドバイザーを除く委員8人が出席し、市の都市建設や企画、経済など7部局の担当者約20人も臨席した。市の施策説明に続き工藤市長が「土木技術的ではなく、デザイン重視のまちづくりを進めるるために皆さんの知恵を拝借し、まち全体が公園のような函館を目指して他都市との差別化を図りたい」とあいさつ。
委員らは「市民生活の先にデザインがある。都市のアイデンティティーを探るには素に戻る必要がある」「市内は4カ所に生活圏が出来上がってしまっている。人口減少を見据え、まちづくりにも選択と集中が必要」などと指摘。「古いDNAを持った新たなまちづくりを」と歴史性を考慮すべきとの声もあり、「函館らしさ」や「市民参加」がキーワードに挙がった。
検討会は本年度内に残り5回ほど開く予定で、今後、アドバイザーからの提言も踏まえて市内の地区ごとにコンセプトを策定し、市はそれらを基に予算や事業化に反映させる方針。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。