フランスの技術 母校で披露…ピアニスト・岡田さん演奏会

update 2011/8/31 10:22


 函館出身のピアニストで、2010ショパンコンクールに出場した岡田奏さん(20)が30日、母校の函館鍛神小学校(藤井良江校長、児童465人)で演奏会を開いた。フランスに留学中の岡田さんは、後輩たちに本場の音色を届けた。

 同小学校の創立130周年記念事業として実施。岡田さんは中学校まで函館市で過ごし、その後フランスに留学。国際コンクール出場やリサイタルなど、精力的に演奏活動を続けながらパリ国立高等音楽院で研さんを積み、今年9月から同音楽院大学院修士課程に進学することが決まっている。

 この日は「子犬のワルツ」でスタート。軽やかな音色に子どもたちは「すごいね」「どうやって弾いているの」と身を乗り出していた。「ラ・カンパネラ」や「黒鍵のエチュード」のほか、子どもたちの歌声に合わせて校歌を演奏する場面も。

 演奏を聴き終えて6年生の吉田凪沙さん(12)は「夢をかなえた先輩の姿に刺激を受けた。夢に向けて私も頑張る」とにっこり。3歳からピアノを習っているという水島さくらさん(12)は「今は東京にも定期的にレッスンに行っている。ピアノの道を歩むのが夢。私もいつか海外で学びたい」と希望に胸を膨らませた。

 一方、岡田さんは「子どもたちの素直な反応がうれしかった。心が温かくなる特別なステージで、貴重な経験となりました」と笑顔を浮かべた。

提供 - 函館新聞社


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