富岡町一丁目町会に寺子屋 「子どもと地域の交流の場に」
update 2011/8/22 10:29
子どもの居場所づくりを目的とした函館市の富岡町一丁目町会(坪川英司会長)の新事業「町会寺子屋」が19日、同町会館(富岡町1)で始まった。初日は近隣の児童5人が参加し、講師のもとで和気あいあいと国語や算数を学んだ。坪川会長(68)は「地域と子どもの絆を深め合う場に発展させたい」と意気込んでいる。
函館では、昨春から市の事業として中島、深堀の両児童館で寺子屋が開かれているが、小学校校長や児童館館長を務めた坪川会長が「町会館でも何かできないか」と発案。児童の成長を地域全体で支える町会事業の一つとして、小笠原雅副会長(69)を中心に昨秋から準備してきた。同町会によると、町会単独の寺子屋は初の試みという。
漢字や計算問題、軽スポーツなどを学習内容に、同町1の小学2年生を対象として町会館で第1、3金曜午後3時から実施。参加無料で、講師は元臼尻小校長の森武一幸さん(64)と元木直小校長の前田昭佳さん(69)らがボランティアで務める。
この日は函館亀田小2年生5人が集まり、1学期に学んだ足し算や漢字の復習問題に取り組んだ。「できた!」とすらすら解いていく子もいれば、解き方が分からない子も。森武さんと前田さんの親身な指導に「分かった」などと理解を深めていた。
川島悠詩(うた)さん(7)は「勉強が好きで参加した。新しい友達もできるし地域の人も優しい。毎回参加したい」と笑顔だった。
坪川会長は「昔の子どもは地域住民から物を教わった。触れ合いと絆を大切に長く続けていきたい」とし「最初は児童中心だが、いずれは昔遊びを取り入れ、大人やお年寄りら三世代が参加できる交流の場を設けたい」と話している。
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