「函館平野西縁」延長上の海底活断層調査始まる
update 2011/8/20 11:55
【木古内、北斗】北斗市内に位置する「函館平野西縁断層帯」の延長上に位置する海域部の活断層調査が19日、始まった。海底下数百b程度の地質構造を調べるマルチチャンネル音波探査で、機材を積み込んだ漁船に調査員ら6人が乗り込み、木古内町の泉沢漁港を出港。北斗市当別の沖合などで、海域部の地層の状態を確認するのに必要なデータを収集した。
同断層帯の海域部の本格的調査は今回が初めて。調査は、文部科学省が進める「沿岸海域の活断層調査」の一環で、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と道立総合研究機構地質調査研究所(札幌、小樽市)が受託。活断層の分布と活動時期を解明し、得られたデータを文科省の地震調査委員会が評価する。
調査を担当する総合地質調査株式会社(東京)の畑山一人技術部課長によると、「ブーマー」と呼ばれる機材を船尾からえい航し、海底面に音波を出し、音波の浸透や跳ね返り具合で、地層の境界のずれを見極め、断層の有無を判断。データは船内のパソコンに転送され、画像処理されるという。
マルチチャンネル探査は順調にいけば、8月30日で終了を予定。その後、道立総合研究機構が主体となって、海底の比較的浅い部分の音波探査や、堆積構造や地層の年代を特定する柱状採泥調査が行われる。
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