道新幹線開業に向け広域観光ルート創設へ

update 2011/8/20 11:54


 道は本年度、青森県と連携し、道新幹線開業に向けた広域観光ルートの旅行商品づくりに乗りだす。10月と来年1月に首都圏の旅行代理業者をそれぞれ10人程度招き、2泊3日で青森と道南を巡るモニターツアーを実施。既に開業した東北新幹線・新青森駅に加え、2015年度に予定される新函館駅(仮称)開業により、駅北側地域への大きな波及効果が見込まれるため、七飯、鹿部、森の環駒ケ岳3町が受け皿となる商品開発を目指す。

 青森と道南の広域観光振興を目的とする「青函広域観光推進協議会」が、これまで首都圏などで青函観光PRをしてきた実績を踏まえ、新幹線効果を最大限に引きだす狙い。渡島総合振興局が本年度から3カ年で「道新幹線開業に向けた広域観光推進事業」として取り組む。初年度の予算は337万円。

 ツアー第一弾は10月23〜25日に実施予定。初日は新幹線でJR東京駅を出発し七戸十和田駅(青森県七戸町)で下車。牧場「金子ファーム」(同町)でジェラートを楽しんだ後、恐山や薬研(やげん)温泉渓流を散策し、下風呂温泉(風間浦村)に宿泊。2日目は佐井港(佐井村)での乗船観光などを経て、大間港からフェリーで函館入り。函館国際ホテル(大手町)で開催中の「食と観光ブランドフェア」(24、25日)に特別参加。道内外バイヤーに交じり、道南一次産品などの魅力を肌で感じてもらう。夜には城岱牧場(七飯町)で函館山夜景を裏から眺める「七つ星夜景」を満喫。宿泊は大沼プリンスホテル(同町)。

 最終日は、大沼公園でセグウエイ乗車体験などを行った後、日本初の冷凍食品工場「ニチレイフーズ工場」(森町)を見学。出来澗漁港から鹿部漁港まで漁船で移動、しかべ間歇(かんけつ)泉公園(鹿部町)で足湯を楽しむ。1日オープンの函館市縄文文化交流センター(臼尻町)を見学し、空路で東京へ戻る。

 第二弾は、来年1月に道南から青森を巡るルートを設定、道南では大沼公園でのワカサギ釣りやスノートレッキングなどを予定している。

 同事業ではほかに、八雲町、長万部町、せたな町、今金町をはじめ、後志管内島牧村、黒松内町、寿都町、蘭越町を対象に、観光エリアとしての可能性を探る見学会・相談会を10〜11月に実施。札幌の観光専門家を招き、振興局単位で計3回、観光資源の調査・発掘などを行う。

 また、9月に高島屋大宮店(さいたま市)で開かれる道物産展で、観光PRとして渡島のガゴメ、桧山の江差追分、後志のニセコ(アウトドア)を紹介する。10月にも、高島屋横浜店(横浜市)で開催される道物産展で青森と道南の観光を売り込む。

 同振興局は「新幹線の開業効果を最大限に活用するため、食と観光が一体となり、他の地域とも連携しながら道南観光の活性化につなげたい」(商工労働観光課)と意気込む。

提供 - 函館新聞社


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