東大沼キャンプ場 クマ侵入防止へ電気牧柵を設置

update 2011/8/18 11:57


 【七飯】東大沼キャンプ場(七飯町東大沼)付近で13日夕、ヒグマ1頭の目撃情報があったことを受け、渡島総合振興局と財団法人自然公園財団大沼支部(上野文男所長)は17日、同所付近にクマ侵入防止のための電気牧柵を設置した。同所でのクマ目撃情報は今回が初めて。最悪の事態を想定した場合の人的被害が極めて重大であるとして、緊急安全対策を取った形だ。

 同振興局環境生活課職員ら計8人が、同所中央部から北端まで大沼公園線沿いに約200メートル、さらに北端から湖岸まで約30メートルにわたり電気牧柵を設置。約5b置きに支柱を立て、間に3本の電線を張り巡らせた。電線の高さは地表から20センチ、40センチ、60センチ。クマが出没しやすい夕方から明け方にかけ、クマが触れると衝撃を受ける5000ボルト以上の電流を流すという。牧柵は道が所有するものを使った。

 このほかに、目撃場所近くには七飯町がクマ出没注意看板、同財団も生ごみを付近に埋めないなど注意点3つを記した看板を取り付けた。

 現場で作業した同課の熊中貢自然環境係長は「キャンパーの安全確保が最も重要。しばらくの間、設置しておきたい」と話していた。

 同キャンプ場の利用期間は5〜10月で、お盆のころが最盛期。13日はテント約100張り、100人以上の利用客がいたという。同日以降、クマの目撃情報はない。

提供 - 函館新聞社


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