咸臨丸のまち熱く…木古内で山車パレード

update 2011/8/16 11:14


 【木古内】幕末の軍艦「咸臨(かんりん)丸」終えんの地木古内町で15日、「きこない咸臨丸まつり2011」が開幕し、恒例のパレードが行われた。咸臨丸の山車や彩り豊かな花が飾られたオランダ花山車が町内をゆっくりと練り歩いた。沿道の住民らは盛んに拍手や声援を送り、歴史的な風情を楽しんでいた。

 今年は咸臨丸が同町沖合で沈没してから140年の節目ということもあり、パレードは盛大に行われた。函大有斗高マーチングバンド部の軽快な演奏を先頭に、咸臨丸や花山車など計5基と400人が行進。咸臨丸には乗組員に扮(ふん)した大森伊佐緒町長らが乗り込み、町民に手を振り、祭りの雰囲気を盛り上げた。また、役場駐車場では歌謡ステージなど多彩な催しも繰り広げられた。

 乗組員の子孫でつくる咸臨丸子孫の会のメンバーも来場。勝海舟のひ孫にあたる東京都の五味澄子さん(87)は「咸臨丸のことを思って、毎年祭りを開いてくれることに感謝したい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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