函館観光6割がリピーター
update 2011/8/15 01:23
函館市と函館国際観光コンベンション協会は、昨年度に観光客を対象に行った観光アンケート調査結果をまとめた。観光客の約6割が来訪2回目以上のリピーターで、「また来たい」が99.1%と過去最高の割合となり、函館観光の満足度の高さが浮かび上がった。市観光振興課は「さらに連泊客を増やす滞在型観光を推進したい」としている。
アンケートは昨年4月から今年3月までの間、函館山や元町周辺、五稜郭公園など市内の主要観光スポットで面接調査し、計2249人から回答を得た。回答者のうち道外客が77.3%と比率が高く、地域別では関東が38・9%、東北15.9%、中部・北陸11.3%と続いた。
函館に来た回数は「初めて」が40.6%と最も多かったが、前年度比では4.5ポイント低下。一方、「2回目」は26.8%、「3回目」は15.9%とともに前年を上回り、「4回以上」も16.7%に上った。特に道内からの観光客は約8割が2回目以上と、リピーターの増加傾向がうかがえる。 函館市内の滞在については、全体の96.9%が宿泊を伴っていて、「日帰り」はわずか3.1%と少数派だった。宿泊は「1泊」が61.5%と依然として多かったが、「2泊」が同1.2ポイント増の29.4%、「3泊以上」が同1.1ポイント増の4.9%となり、少しずつ連泊化が進む兆しも表れてきた。
市内での1人当たりの平均消費金額は同7.3%増の3万2235円。このうち宿泊客の使い道をみると、宿泊費は増えた一方、土産購入費や飲食費は減少した。年齢別では20歳未満は平均消費額の半分程度なのに対し、60歳以上では平均額より3割以上多かった。だが、ピーク時の1990年代後半に比べると、平均消費額は1万円以上下回っている。
これらの結果を基に市が試算した函館観光の経済波及効果は同5.8%増の1698億円。同課は「今後はいかに1泊から2泊、3泊へと滞在日数を増やしていけるかが課題。観光名所を回るだけではなく、函館・道南を周遊できる体験型のプログラムを増やしたい」とし、今後は震災後の需要回復に向け、首都圏でのPRにも力を入れる方針だ。
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