マリンガールがお出迎え

update 2011/8/15 01:22


函館市青函連絡船記念館摩周丸(若松町12)で13日、青函連絡船が終航を迎えたころに乗客の出迎えなどをしていた元マリンガールが乗船するイベントが行われ、来館者を楽しませた。

 同館を管理、運営するNPO法人語りつぐ青函連絡船の会(木村一郎理事長)が31日まで、就航時の懐かしさを感じてもらう「海と船の企画展『青函連絡船と津軽海峡の旅』」の一環。マリンガールは「臨時女性船客掛」として、1980年7月に初登場。87年までの夏期、公募で選ばれた人が水色のブレザー、船員帽姿で乗客の送迎や津軽海峡などの観光案内を行い、88年3月の最終運航時も乗船した。同法人が今年7月、この日のために経験者を探したところ、函館の原みづほさん(45)、小坂美智代さん(47)、七飯の辰巳弘美さん(49)が見つかった。

 3人は当時と同じ服装で、入館者に乗客名簿のレプリカを渡したり、笑顔であいさつした。模擬出港のドラが鳴ると「昔を思い出し、胸にこみ上げるものがあった」と3人。観光案内では、函館山に箱館戦争の旧幕軍兵士を祭った碧血碑があることや、函館市について、ペリー来航により開港し、町はハイカラな海外文化がしみ込んでいると紹介。訪れた観光客らは「訪れて良かった」などと話し、3人と記念撮影を楽しんていた。

 原さんは「楽しく勤務していたことを思い出した」、辰巳さんは「若い時の気持ちになることができた」、小坂さんは「緊張したが、やって良かった」と話していた。

 マリンガールのイベントは15日まで、午前10時と午後1時から行われる。問い合わせは同館рO138-27-2500。

提供 - 函館新聞社


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