北海道ハウスが新築部門で道内最高賞

update 2011/8/11 11:08


 住宅設備などの総合メーカーLIXILが実施する住宅施工例コンテスト「第21回トータルハウジング(TH)大賞」で、北海道ハウス(函館市美原1、小林市男社長)が新築部門の地域最優秀賞を受賞し、道内一に輝いた。設計者の三箇透さん(34)は「当社で自由設計の施工例は多くないが、今後はハウスメーカーとしての強みと設計を上手に組み合わせた事業展開をしたい」とする。

 TH大賞は会員工務店を対象に毎年開催しており、今回は全国から1012作品の応募があった。2部門あり、783作品の応募があった新築部門ではTH大賞と同準大賞を各1作品、審査員奨励賞3作品、エコロジー賞6作品を選考。地域別で最優秀賞9作品を選んだ「地域最優秀賞」の北海道地区の賞を同社が受賞した。道南からの受賞は、2009年受賞の今建設以来9社目で、表彰式は7月5日に行った。

 受賞した住居は三箇さん宅で、2009年10月に着工し10年3月に完成した。函館市湯川町2の不整形な土地に、高低差を利用して地下1階を駐車スペースと玄関に、1、2階に居住スペースを集めるなど工夫した。1階には大きな窓を配置し、景色と中庭が見える開放的な雰囲気を作り出し、キッチンで家事をしながら家じゅうを見渡せる作りに。これらが評価を受け、初出品で初入賞につながった。

 三箇さんは「自分の家ということもあり自由に設計し、思い通りの形になった」と振り返り、今後は設計の要望に応えるハウスメーカーとしての事業展開を考えている。小林社長(65)は「『お客様が求めるものを形にする』という社の姿勢が評価された」と受賞を喜び、今後も発注者の希望を最大限受け止める姿勢を大切に励む考えだ。

提供 - 函館新聞社


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